敵なのに
夏星 千夜
暗い洞窟の中で、ぽつぽつと水が落ちていた。その水はシズネの顔に落ちた。シズネが目を覚まし、起き上がるとカブトが横にいた。シズネはあわてて構えたが、カブトはびくとも動かない。シズネはカブトを見て、上の方を見た。上から小さな光が見えた。
「光遠いよ、どうしょう」。シズネは思った。するとカブトの方を見てまた上の方を見た。
「どうしてあいつは、私を助けたんだ。私たち敵なのに。」シズネはまたカブトを見て、けがをしていることにきづいた。
「ひどい傷・・・・でも。」シズネはじっとカブトの方を見た。そしてシズネはカブトに近づき、傷を手当てしてあげた。
「何で私はこんなことをしているんだろう。」シズネはふしぎに思った。
「私たちは敵だ、でも・・・・・・カブトが私を・・・・・」シズネは頭を振った。
「意味が分らない、どうして敵同士なのにこんなことしてくれるの・・・・」シズネはふしぎそうに思う。シズネは周りを見て、
「そろそろここから脱出しなきゃ。」シズネは立ち上がった。ふっとカブトを見た。
フラッシュバック
木の葉の里、はとてもいい天気だった。太陽が出ていて雲一つない。里はにぎやかだった。下忍、中忍、そして上忍は任務で忙しかった。忍者学校の学生も忙しかった。シズネは綱手と一緒にオフィスで仕事をしていた。綱手は書類に判子を押していた。シズネは周りにあった本を見ながら新しい情報を集めていた。
「シズネ。」シズネは綱手の方を見た。
「はい綱手様。」
「シズネ、図書室からこの本を持ってきて。」綱手がシズネに紙を渡した。シズネはもらった紙を見て頷いた。
「かしこまりました。」シズネは御辞儀をして、図書室に向かって行った。廊下にいた人々は忙しそうに見えた。
「今日も忙しいな。」シズネは図書室に近づいた時、後ろから声をかけられた。
「シズネさん。」シズネが後ろを振り向くと、そこに立っていたのはサクラだった。サクラは不満そうな顔していた。
「あらサクラちゃん、どうかしたの?」とシズネが聞いた。
「シズネさん、後で私と一緒に団子でも食べませんか?色々と聞きたいことがあります。時間がある時で良いので。」シズネは笑顔で頷いた。
「いいですよ、仕事が終わってから行きましょう。」サクラは笑顔で頷いた。
「シズネさん、本当にありがとうございます。」サクラは御辞儀をした。
「いえいえ、人が悩んでいる時にはその人の話を聞くことが大事だからね。」シズネは言った。サクラは笑顔で頷いた。
「ありがとうシズネさん。私はこれで失礼します。」サクラは御辞儀をして、その場を去った。シズネは図書室に入った。シズネはポケットから綱手からもらった紙を取り出して本を探した。シズネは次から次に本棚を見た。しばらくすると探していた本が見つかり、本棚から取りだした。
「これだ、これだ。」シズネは笑顔で言った。シズネはすぐ図書室から出て、綱手のオフィスまで行った。シズネは、綱手が座っている所まで行って、本を渡した。
「綱手様、頼まれた本が見つかりました。」綱手は、シズネからもらった本を受け取った。
「シズネ、ご苦労様。ありがとう。」
「とんでもないですよ。」シズネは笑顔で言った。シズネはまた仕事に戻ろうとした時、ドアが開いて忍びが慌てて入り込んで来た。シズネと綱手は入って来た忍びの方を見た。
「五代目様、シズネさん大変です。音忍が、木の葉に迫っているのです。」シズネと綱手は驚いた。音忍そして大蛇丸が迫って来ると思わなかった。
「何だと。大蛇丸め。」シズネは綱手の方を見た。
「綱手様、どうしますか。」綱手は頬杖を付いた。今はとんでもないことになっている。ぐずぐずしていると大蛇丸や大蛇丸の忍びにやられる。早くいい方法見つけないと大変なことになる。
「シズネ、一班と先に行ってくれ。手が空いている者を送る。」綱手は、慌てて入り込んだ忍びの方を見た。
「あんたは暗部を呼んで。皆を安全な所に避難しろと伝えて。」
「分りました綱手様。」シズネと、その忍びは頷いた。シズネは、一班を集めて木の葉の里の前に行った。そして慌てて入り込んだ忍びは、暗部の方へ綱手からの連絡を伝えにいた。
「大蛇丸は何をしようとしているんだ。」シズネは思った。大蛇丸は木の葉里をめくちゃくちゃにしょうとしている。でも今来るなんて予想もできなかった、そして攻撃する動きもなかった。
暗部が、木の葉里の人を安全な所に非難させていた。
すると、そこに音忍が攻撃してきた。その攻撃で皆がバラバラになってしまった。音忍との戦いが始まった。
里の人はパニックなっていたが、暗部たちが里の人を落ち着かせて安全な所に避難させた。
シズネは、皆の所に戻ろうとしていたら、札爆弾を踏んでしまい、爆発直後にカブトに助けられた。二人は大きな穴に落ちて行った。
エンドオヴフラッシュバック
シズネはカブトを一人にしょうとしたが、できなかった。シズネはカブトを起き上がれせる、カブトは目を覚ましシズネの手首を掴まえた、シズネはびっくりした。カブトは右腕が少し痛み出して、腕を見ると手当ての後があった。
「お前は俺の傷手当てしてくれたのか?」シズネは頷いた。
「手当をしようと思っていなかったのだけど、体がかってに動いていた。」カブトはこの言葉聞いた時、カブトはその気持ちが分かった。カブトは、シズネの手首をはなした。
「カブト、聞きたいことがある。」カブトは、シズネの方を見た。
「聞きたいことって何んだ。」
「何で私を助けたんですか。」カブトは横を見た。
「勘違いするな、俺は助けようとは思っていなかった。お前と一緒だ。体がかってに動いただけだ。何故かは俺も分らない。」シズネはカブトの手を握った。カブトは、シズネの方を見て、シズネは、すぐカブトの手をはなした。
「ごめん・・・じゃ、私は出口探しに行くから。あなたは好きにして。」シズネは立ち上がって、出口を探しに行こうとしたら。すると急にカブトが後ろから抱きついてきた。シズネは、顔が真っ赤になった。
「カブト何をしているんだ。」シズネは、カブトの方を見た。カブトは、どうしてシズネを抱きしめているか分らない。
「分らないけど、少しのこのままいさせて。」シズネは、まだカブトを見ていた。そして、シズネは少し黙り込んだ後、頷いた。
「いいよ。」カブトは、シズネを見上げた。
「ありがとう。」カブトはシズネを抱いたまま頭をシズネの背中に置いた。そして、目を閉じた。
「カブト・・・どうしたんだろう。私たちは敵のはず。でもお互いに優しくしている。」シズネがふしぎに思う。カブトとシズネしばらくそのままでいた。その時、上の方から誰かの声が聞こえてきた。
「シズネさんどこにいるの?」
「シズネさん!」シズネは、声出そうと思っていたが、カブトはまだシズネを抱いている。シズネの顔がまた真っ赤かになった。
「どうしょう・・・・」シズネは思った。
「あんたの部下たち、あんたのこと探しているみたいだな。」カブトは目を開けた。シズネはカブトの方を見た。
「そうだね・・・・私行かなきゃ・・・・。」カブトはシズネをはなした。シズネが行こうとした時、カブトはシズネの手首を掴んだ。
「カブト・・・・?」
「おまえを行かせる前にしたいことがある。」
「したいことって何?」カブトはシズネに近づいた。シズネは少し怖かった。カブトが何をしたいのか分らなかった。するとカブトが行き成りシズネにキスをした。シズネの顔が真っ赤かになった。シズネの心臓がバクバクしていた。何故カブトがキスしたのか分らなかった。そしてカブトはシズネからはなれた。
「おまえは部下の所に行きな。」シズネの顔はまだ赤かっかたけど、頷いた。
「分かった。」シズネはカブトに背中を向け、叫んだ。
「私はここにいるよ!」シズネは振り返ると、カブトの姿はなかった。シズネは周りを見たが、カブトの姿はどこにもなかった。
「シズネさん無事ですか?」シズネは上の方を見た。
「私は大丈夫です。」
「すぐロープを持ってきます。」
「分かりました。」シズネは言いながら、周りを見た。
「カブト・・・・・。」シズネはカブトのことが心配で気になった。シズネは頭を振った。
「ダメだカブトは敵だ。敵のことを好きになったらダメ。でも・・・・・・。」
「やっぱり私は・・・・・・・・。」シズネは人の気配がしたので、見上げると立っていたのは、はたけカカシ。
「カカシさん。」
「無事ですか。」シズネは頷いた。
「私は大丈夫です。」
「それでは上に行こうか。」
「はい。」
「じゃ、このロープを放さないで。」カカシはシズネにロープを渡した。
「はい。」それで二人は洞窟から脱出した。上で待っていたのは、一斑と手が空いていた上忍たった。
「シズネさん、無事でよかった。」
「皆無事ですか。」一斑の副隊長頷いた。
「皆無事です。音忍を追い出すことに成功しました。」
「そうですか、よかった。」シズネは笑顔で言った。でも心の中ではカブトのことを心配していた。シズネはやっぱりカブトのことが好きなんだ。そしてカブトもシズネのことがすきなんだ。
おわり
