(翻訳者註) 本ページの内容は、(翻訳者註)または(TRANSLATOR NOTE)と明記してある場合を除き、全てNenya85さんが書き本サイトに投稿した"I Guess it was in the Cards"を、ねこまが翻訳し、作者であるNenya85さんの許可を得て公開したものです。(翻訳者註)または(TRANSLATOR NOTE)と書いてあるものは、翻訳者であるねこまが書き加えたものです。
TRANSLATOR NOTE: The contents on this page are the Japanese translation of "I Guess it was in the Cards" written by Nenya85 and posted on this web site except indicated by (翻訳者註)or (TRANSLATOR NOTE). The texts indicated by (翻訳者註) or (TRANSLATOR NOTE) are written by Nekoma, the translator of this fic. The contents are posted by Nekoma upon the author's permission.
読まれたら批評をよろしくお願いします。私はあなた方が作品を気に入ってくださるか、今後はどうなると予想されるか、皆が原作のキャラに沿っているか知りたいのです。
作者註:この作品は、全てのキャラクターが原作のキャラに沿っていることを目指した私の初めての試みです。1章の例外を除き、各章は全て闇遊戯か海馬によって語られます。解りにくくなることを恐れて誰の視点かを表示しましたが、仮に表示なしでも誰が語り手か分かるように書いていきたいです。成功しているかどうか教えてくださいね。
序章で設定を示したいと思います。この話は、バトルシティ後の時間設定で、漫画の古代編は終わったと見なしています。というのは実は終わっていないからで、これから何が起こるのか見当もつきませんが、私が古代編を無視して自分設定の結末を作り上げたので、皆は童実野に帰ってきています。また、闇遊戯と表遊戯は2つの別々の身体を持っています。彼らは2人の別々の人物と付き合うことになり、そのほうが話が簡単だからです。表遊戯はとても友達思いですが、彼の寛大さにも限界があると思うのです。
漫画覚書:主に漫画設定ですが、ゲームと乃亜編のエピソードを挿入する可能性があります。これらのエピソードには海馬兄弟が沢山登場しており、気に入っているからです。必要に応じて漫画覚書でプロットやキャラクターの変更点を説明しますが、今はしません。だってもう既に充分長くなってしまいましたから。
権利の放棄:こんなことを言うのも何かばかげていますが、もしも貴方がご存じない場合に備えて―私は遊戯王に関するいかなる権利も持っていません。
序章
闇遊戯の話
オレがまだ相棒のパズルに宿る魂で、高校に行っていたころ、先生がこんな話をしたのを覚えている。古代中国人は、もし誰かの生命を救った場合、その救った相手の生命は永遠に救済者のものであると信じていたという話だ。オレはこの話が、これから起こることを何よりよく説明していると思う…。
バトルシティが終わり、オレの記憶を取り戻す旅も終わった。闇獏良は敗れ、7つの千年アイテムのうち、オレのパズルを除く6つは元の場所に返された。記憶の番人はオレに選択肢を提示してきた。これまでの試みを続けて、7番目の千年アイテムを返し、全ての記憶を取り戻して、魂が最終的に行き着く場所へと出発するか。または、パズルを一生手元に残し、新しい記憶を作り続けていく代わりに、過去が永遠に失われることを受け入れるか。海馬はかつて、童実野町の通りを歩いていたとき、オレに言ったことがある。オレの過去が闇に覆われているのが羨ましいと。彼は未来へと進むために自分の過去を封印したのだと。それはオレが覚えている、彼が個人的見解を零した数少ない瞬間だった。結局オレは彼と同じ選択をし、そのことに満足している。
相棒とオレは別々の身体に分かれた。杏子はとうとうオレ達のどちらかを選ばねばならなくなった。オレは彼女が相棒を選んでほっとした。相棒が独りで戦った城之内くんとの決闘の後、杏子はオレの知る相棒を見るようになったと思う。優しさの下に、相棒はオレ以上の強さを秘めていた。オレはあらゆる形の力を知っていたが、相棒は人を知っていた。彼はまるでペガサスのミレニアムアイを持っているかのように人々の心を見通すことができ、その上、彼の見たものに対する判断はオレよりずっと正確で寛大だった。杏子がそれに気付いてよかったと思う。
オレ達は全員童実野町に帰ってきた。海馬もだ。ヤツはバトルシティ終結後アメリカへ行き、いつも通りひたむきなまでの激しさで目標に突き進んだ。
彼は今ではより有名になったが、オレにはメディアが彼をどう解釈したらいいのか分かっているとは思えない。彼のデュエルディスクシステムは瞬く間にアメリカに広まり、日本からの最新の輸入ゲームとなった。彼は急拡大する利益の一部を切り崩してまで、日本とアメリカの孤児院、児童養護施設、保護施設にデュエル基盤とバーチャルリアリティシステムを設置した。それは大した問題ではなかった―彼はまたもや取締役会のメンバーをクビにし、二つの敵対的買収を撃退したが。ある情報筋によると、彼は自分が海馬コーポレーションの為にデザインした全ての武器を買い戻し、破壊しようとしているらしい。もし剛三郎が海馬の魂を軍需産業に売り渡したとするならば、海馬は武器一つごとにそれを取り戻そうと懸命になっているようだった。彼を取り巻く噂から真実を区別することは難しかった。海馬はインタビューを受けないのだ。
そんなわけでオレ達は皆童実野町に戻ってきたが、オレはまだやりかけのことがあるような気がしていた。ヤツがアメリカに飛び去ったときに言ったように、オレ達の戦いは終わっていなかった。
そんな折、招待状が来た。いかにも海馬流だ。名も知らない会社員がやってきて、モクバが学校の始まる前にオレ達皆に会いたがっているので、海馬が週末にプールパーティーを手配すると告げた。手配というのは正しい。モクバはオレ達にドアのところで挨拶し、笑っておしゃべりしながらオレ達を家中引っ張りまわした。海馬は来たなと一言うなったきり、恐らく執務室で仕事をするために消えてしまった。
