Author:ちきー(tiki2bg.
Series:Death Note
Rating:M(17歳未満閲覧禁止)
Category:Romance,Drama,AU,Angst,Hurt/Com fort
ロマンス、ドラマ、原作とは異なる展開の世界、苦悩、傷つき、慰める話
Paring:L/月 mention 初期L/月
Warning:slash,Violence,Sexual Situations,OOC-ness
スラッシュ、バイオレンス、性的シチュエーション、 原作とは性格が異なる傾向
Archive:Yes
Sequel:千人目の男
Disclaimer:
ここに登場しているキャラクターの著作権はすべて集英社及び、小畑、大場両先生にあ ります。作者は楽しみたいだけであり、著作権を侵害するものではありません。また、こ の作品で利益を得るものでもありません。作者は溢れる月とLへの愛情から、彼らにいろ んなことをして、させて、喜んでいるだけです。ただし、本作品に関しては、私が著作権 を保有します。
Summary:
初期Lに捕まった月を助けにきたLは・・・。
「大人しく引退していればいいものを。月君に触れたその手足、使い物にならないように して差し上げましょうか」
常ならぬ怒気をはらんだ言葉に、さすがの男も言葉を噤んだ。
「・・・少し味見をしただけだよ」
ややあって言い放たれた言葉に、風を切って蹴り上げた脚を避け、男は扉まで逃げた。 そして、竜崎に鍵を投げて寄越す。
「999人がその子に背を向けても、お前はその子を守ってやるといい」
「貴方に言われずとも、そうします」
去り際に残した言葉に、鍵を受け取った竜崎が答えた。
鍵を開ける竜崎を不自由な体のまま、見上げる。
「竜崎・・・」
「なに拉致されているんですか?」
「好きで拉致された訳じゃない!」
まるで僕が悪いと言わんばかりの言葉に苛ついた。
「月君は自覚が足りません」
「何のだよ!?」
キラとしての自覚とでも言うつもりか。それに、買い物の帰り、不意をつかれたとは言 え、表向きはただの学生である自分が拉致される危険性など思いつくものか。
不機嫌な気分のまま睨み付けた。だが、竜崎も不機嫌なオーラを漂わせたまま、ずいと 間近まで顔を寄せた。
「私のものだと、言う事のです」
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車に乗せられ、二人が住むマンションに向かう。車窓にある風景は隣県のもので、思っ たよりも近場で囚われたのに気づいた。
隣に座る竜崎はまだ不機嫌なままで、シートの上でいつもの座り方をして、がりがりと 指を噛んでいた。
僕に非があるわけじゃないので、好きなようにさせておいた。鎖で繋がれた箇所が痛む 。枷が擦った跡が手首に赤く残っていた。竜崎が傷を庇うように触る僕に気づいた。
「痛みますか?」
「そうでもない」
今は竜崎と会話する気分ではなく、傍らの窓に体を預け、眼を閉じた。
「月君、着きました」
いつの間にか彼の肩に凭れて眠っていた。支えてくれていた事に礼を言い、車から降りる。すかさず竜崎が僕の腕を掴ん
だ。そのまま僕を引き摺るようにして部屋に戻される。
玄関の扉も僕を掴んだまま、反対の手で開錠し、僕を離そうとしない。リビングを抜け
、バスルームに連れ込まれた。服を脱ぐ間もなく、浴槽に放り込まれると、上から湯が降
ってきた。
「竜崎、止めろ」
濡れた服が重く不快だった。浴槽の淵を掴んで起き上がろうとした僕を、上から押さえ込む様に竜崎が浴槽に入 ってくる。上から降り注ぐシャワーが彼も濡らす。張り付いた前髪で表情が良く見えない 。だが、きっと暗い瞳に、僕だけに向けられる熱情を潜めている。
「眼を閉じていてください」
手にしたボディソープが僕に掛けられ、体だけでなく髪までも滅茶苦茶に洗われる。濡 れたシャツは力任せに破かれた。泡が消えた肌に口付けられる。幾つも、幾つも、花を散らされる。
脇から手を回し抱き寄せられ、首筋を舐められる。ぞわりと快感を拾い上げ、竜崎に反 応する体。
首に腕を回し、濡れた髪を掻きあげてやる。彼の首筋に唇を寄せ、強く吸い上げた。僕 よりも白い肌に咲いた花に満足し、もっと咲かせることにした。
狭い浴槽の中、脚を抱えられ、濡れて張り付いたジーンズを脱がされた。再び、ボディ ソープが降って来て洗われる。後口も指を刺し入られ、念入りに探られる。
「ふっ…あ…、竜崎…」
立ち上がり涙を零す僕自身が、シャワーの流れに刺激され腰が揺らいだ。無意識に体を くねらせる僕の脚を取り、足先に口付けられた。
「やっとあの男の匂いが消えました。でも、まだ貴方の匂いではない」
その言葉に、浴槽の淵に手を掛け腰を浮かせた。誘いに応じ、竜崎が濡れて色の変わっ たジーンズの前を開けた。
僕に足りないのは、彼の匂い。
END
