AN:Drabblesにて公開。「紡ぐもの」シリーズからLと月の話です。L/Light(R)

「今日はやけに丁寧だな…、っ…!もういいか、ら…」

離れてた指がたっぷりとジェルを纏い、もう一度中に潜った。初めて体を絡ませた日から流血や乱闘を経て、お互いに慣れた。以前ほど、準備に時間を掛けずとも大丈夫だが、今日のLはやたらと丁寧だった。

「初心を思い出しました」

ぐちゅぐちゅと指が蠢くたびに背後で音が立つ。会話の間にも軽いキスが先端に繰り返された。Lを跨いでシーツに膝をついた月には、その様子が良く見えていた。

「…ぅんっ」

指が奥を掠める。掠れた声を上げ思わず突き出した腰は、待ち構えていたLの口内に深く咥え込まれた。

「エル?」

「はい」

ずるりと自分を準備していた指と唇が離れる。腰を降ろされ、シーツに倒される。直ぐに手が腰を掴み、Lの元に引き寄せられた。近づいた顔に唇を合わせた。熱いものが下腹に触れる。

ぬるりと侵入してきた舌を出迎えて、今はしっとりとしているLの髪を掴んだ。昼間の会話を思い出して唇が笑みの形になると、Lが不思議そうに見下ろした。

「月君?」

「僕も初めての時を思い出したよ。本っ当に大変だった!」

「はぁ。あれは情事と言うより乱闘の延長でしたからね。私が中に入っていると言うのに、月君は殴ってくるし。貴方なりの愛情表現かと思いましたよ」

「あ・れ・はお前が無理やり入れるから!お前は無駄に大きいから、僕は痛いだけだった!」

「そう言えば、あの時月君は達ってませんでしたね…」

「あぁ、でも、終わった後、僕が流血しているのを見たお前の顔と来たら…」

「あれほど慌てたのは初めてです。私についた血も処理せずに、ワタリを呼びに行ってしまいました…」

「手錠で繋がれていたから、僕まで引き摺られたけど、足なんてろくに動かなくて」

「そうでしたね。それで抱き上げたら、また月君に怒られて」

若い自分たちを思い出して、Lと月は笑った。額を寄せ合ったまま、お互いの瞳を覗き込んだ。そこにあるのは、くすぐったいほどのお互いへの愛情と信頼、そして幸せだった。

月がLの唇に触れる。Lがキスを深めた。

昔に比べるとスムーズに月の中に入ったLが月を揺すり始める。額に落ちた髪を払って、そこにも触れる。情欲に染まり始めた月の顔がふんわりと微笑みに変わる。

何度体を重ねても新しい発見がある。Lが月を、月がLを飽きる日はまだまだ先だった。

「今日はやけに丁寧だな…、っ…!もういいか、ら…」

離れてた指がたっぷりとジェルを纏い、もう一度中に潜った。初めて体を絡ませた日から流血や乱闘を経て、お互いに慣れた。以前ほど、準備に時間を掛けずとも大丈夫だが、今日のLはやたらと丁寧だった。

「初心を思い出しました」

ぐちゅぐちゅと指が蠢くたびに背後で音が立つ。会話の間にも軽いキスが先端に繰り返された。Lを跨いでシーツに膝をついた月には、その様子が良く見えていた。

「…ぅんっ」

指が奥を掠める。掠れた声を上げ思わず突き出した腰は、待ち構えていたLの口内に深く咥え込まれた。

「エル?」

「はい」

ずるりと自分を準備していた指と唇が離れる。腰を降ろされ、シーツに倒される。直ぐに手が腰を掴み、Lの元に引き寄せられた。近づいた顔に唇を合わせた。熱いものが下腹に触れる。

ぬるりと侵入してきた舌を出迎えて、今はしっとりとしているLの髪を掴んだ。昼間の会話を思い出して唇が笑みの形になると、Lが不思議そうに見下ろした。

「月君?」

「僕も初めての時を思い出したよ。本っ当に大変だった!」

「はぁ。あれは情事と言うより乱闘の延長でしたからね。私が中に入っていると言うのに、月君は殴ってくるし。貴方なりの愛情表現かと思いましたよ」

「あ・れ・はお前が無理やり入れるから!お前は無駄に大きいから、僕は痛いだけだった!」

「そう言えば、あの時月君は達ってませんでしたね…」

「あぁ、でも、終わった後、僕が流血しているのを見たお前の顔と来たら…」

「あれほど慌てたのは初めてです。私についた血も処理せずに、ワタリを呼びに行ってしまいました…」

「手錠で繋がれていたから、僕まで引き摺られたけど、足なんてろくに動かなくて」

「そうでしたね。それで抱き上げたら、また月君に怒られて」

若い自分たちを思い出して、Lと月は笑った。額を寄せ合ったまま、お互いの瞳を覗き込んだ。そこにあるのは、くすぐったいほどのお互いへの愛情と信頼、そして幸せだった。

月がLの唇に触れる。Lがキスを深めた。

昔に比べるとスムーズに月の中に入ったLが月を揺すり始める。額に落ちた髪を払って、そこにも触れる。情欲に染まり始めた月の顔がふんわりと微笑みに変わる。

何度体を重ねても新しい発見がある。Lが月を、月がLを飽きる日はまだまだ先だった。