AN:WebClapにて公開した作品です。

「Life after immortality」のセルフパロディです。やっちゃった。思いついてしまって、どうにも書かずにはいられませんでした…。

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「私、決めました!」

「やぁ、エル」

部屋に突然入ってきた訪問者に読んでいた本から視線を外さずにライトは挨拶した。

「聞いていましたか?私は決心しました」

「そう。良かったね」

文字を追っていたページが突然いなくなった。エルが読んでいた本を取り上げたのだった。

「返せ」

伸びてきた手から逃れて表紙を読んだ。

「ジェーン・オースティン?貴方が?」

「せっかくウィンチェスターに滞在しているんだ。この地の作家を読むのもいいだろ」

肩を竦めたライトに閉じた本を返した。

「で、用事はなんだ?」

「喜んでください。私は貴方のドナーになると決心しました」

「お前が?僕の?」

「えぇ、そう言いました」

ライトは椅子に座りなおすと、本を開いて読み始めた。

「?喜んでくださらないんですか?」

「いらない。ドナーに不足していないし」

「なぜですか!?」

「じゃあ聞くが、お前がチキンを食べるなら、肉が骨にしがみ付いているだけのチキンか、健康的に飼育され色艶の良いチキン。どちらにする?」

「健康的に飼育されたチキンですね」

「うん、そう言うことだよ」

屋敷に戻ったエルが夕食は普通の食事を出すようにと出迎えた執事に言うと、一族に代々仕えているワタリが泣いて崩れたとか。

END